浄化してくれるもの
母が亡くなって16年、
母の病気が命に関わる
深刻な状況だとわかった時
私は初めての子供を妊娠中でした。
それまでは、
実家の近くに住んでいるのもあって
子育ても私は母に
ガンガン甘えるつもりでした。
でもそんなことは全く許されるどころか
最終的に子供が産まれるのか母が亡くなるのかどちらが先かという状況になってしまいました。
胎教にどうのとか言ってる場合じゃなく、
私は母の余命や病状を病院に聞きに行ったり、母が思い残す事がないよう旅行に連れて行ったりでお腹の子は後回し、出産が近づいた時には母の体力もかなり落ちて来て、出産中も母の事を気にしながらで、子供が本当に何事もなく産まれたのが不思議なくらいでした。
その後母は私の産後2ヶ月で他界し、
通夜、葬式などその後の処理で忙しく
産後も実家でゆっくりとか
そういうことは全く無縁の状況で、
一体どう過ごしていたのか?
あまり思い出せない程です。
前置きが長かったけど、
そういう状況を支えてくれたのが、
ディスプレイでした。
母の事があった時、
私は雑貨屋さんで働いていました。
仕事中、
お店でディスプレイをしている時だけは
何もかも忘れて没頭して、
気がつけば終わった後は
なんだかスゴくスッキリしていました。
だから、ディスプレイは私にとって
なくてはならないものなのです。
多分これから先
どんな状況になっても
ディスプレイさえ出来れば
きっと乗り越えられる
それぐらい、私のディスプレイ好きは
筋金入りなのです。
恥ずかしながら
いつもお世話になっている
金成さんとの仕事帰り、
1人になると
私は毎回嬉し泣きしてしまいます。
暗い話もしましたが、
こう言う形で、私にとって1番辛かった事を
書くのは、初めてかもしれません。
お彼岸にこうして
母との事を振り返る事ができて良かった。
今、私はディスプレイの仕事を通じて
金成さんをはじめ、色々な人と出会い、
貴重な経験をさせて頂いて
すごく幸せです。
本当に感謝しています。
ありがとうございます。
0コメント